今月の臨床 子宮体癌—理解のためのQ&A 33
放射線療法の適応
25.照射後遺残や傍大動脈リンパ節陽性例をどうするか
大川 智彦
1
,
喜多(大川) みどり
1
Tomohiko Okawa
1
,
Midori Kita (Okawa)
1
1東京女子医科大学放射線科
pp.322-323
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904918
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近年,子宮体(内膜)癌は増加傾向にある。しかし手術可能なⅠ〜Ⅱ期癌が約90%を占めていることは幸いである。しかしⅠ期癌においても5〜10%の局所再発や遠隔転移がみられ,Ⅱ期では10〜20%の局所および遠隔転移がみられている。放射線治療が主体をなすⅢ期癌では70〜80%に再発がみられる1)。したがって初回治療としての先行治療の成否がその後の予後を左右することから,同時または継続的な併用治療による集学的なアプローチを考慮した初回治療時における治療指針の確立が最も大切である。
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