今月の臨床 子宮体癌—理解のためのQ&A 33
早期診断
9.早期診断は可能か,スクリーニングの効率的方法
真田 幸一
1
Kouichi Sanada
1
1愛育病院
pp.280-281
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904902
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体癌診断法の確立
子宮体癌の診断法については,従来,かなり長期間にわたり,さまざまな議論がくり返されて来たが,体癌自体の発生頻度が,わが国では頸癌の約10分の1と少ないこともあって,急速な進展が見られず,最終的な確定診断法として,子宮内膜生検が汎用されていたにとどまる。
ところが,近年わが国でも,体癌の発生頻度が急速に上昇するとともに,その診断手順,とくに早期診断を目的とした検査法の確立が急務となり,細胞診,内視鏡診,病理組織診,それに腫瘍マーカーなどの有用性に関する比較検討が盛んに行われるようになった。
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