連載 病院めぐり
姫路赤十字病院
繁田 浩三
pp.1393
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904788
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当院は兵庫県立病院を前身とし,明治41年4月に日本赤十字社兵庫支部姫路病院として開設されて以来,90余年の歴史を有しています.この間,大正13年11月の建物消失や第二次世界大戦中の二度の軍隷下など,病院の存立自体にかかわる重大な出来事もありましたが,地域の中核病院として折々の医療ニーズに対応してきました.昭和初期に改築された病院も老朽化が目立っていましたが,平成13年11月より姫路市西部の夢前川のほとりに新病院となり,アメニティも向上し,気分一新,職員一同,日々の診療に励んでいます.
産婦人科スタッフも現在4名の常勤医と研修医1名で何とか切り盛りしています.当科は,患者に対し,常にアップデートな情報を提供し,十分なインフォームド・コンセントの後,治療を行うように努力しています.2001年の婦人科開腹手術は230件(腹腔鏡手術16例を含み,帝王切開を除く),新規症例数は子宮頸癌28例,子宮体癌21例,卵巣悪性腫瘍14例,子宮筋腫手術82例などで,子宮頸部上皮内癌はレーザー円錐切除,Ia期は準広汎子宮全摘が標準術式,Ib期以上には広汎子宮全摘と骨盤リンパ節郭清,術中迅速病理診断にて骨盤リンパ節転移例には腹部大動脈リンパ節郭清も施行しています.III期以上や腫瘍が大きい症例にはNACも施行しています.
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