今月の臨床 —どこまで可能か—悪性腫瘍治療と妊孕能温存
子宮頸癌
2.子宮頸部浸潤癌 3)妊娠中に診断された子宮頸癌の取り扱い
高野 忠夫
1
,
八重樫 伸生
2
1太田西ノ内病院産婦人科
2東北大学医学部産婦人科
pp.974-978
発行日 2002年8月10日
Published Date 2002/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904701
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はじめに
子宮頸癌は,妊娠に合併する最も高頻度の女性性器悪性疾患である.妊娠に合併する細胞診ClassⅢa以上の頻度は1%前後1,2),またCISは0.13%,浸潤癌は0.045%に見られると報告されている3).
妊娠に合併した子宮頸癌は,非妊娠時に発見された悪性腫瘍とは異なり,母体の予後のみならず臨床進行期,妊娠週数,挙児希望の有無などにより,その取り扱いに苦慮することも多い.
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