今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために
産科編
頸管縫縮術
大槻 克文
1
1昭和大学江東豊洲病院周産期センター
pp.635-640
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210443
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●経腟頸管縫縮術は以下の分類によって発生しうるトラブルには違いが生じる.いずれの場合にも手術の適応と要約をしっかりと確認し,そのうえで術中・術後の合併症に留意し,仮に合併症が発生した場合には適切に対応することが必要である.
●円錐切除後や広汎子宮頸管切除術後の症例では頸管の把持が難しいことがある.また,妊娠中期の手術では子宮頸管が展退や熟化していることが多い.
●未経産婦の場合には視野の確保に難渋することがある.助手の力量が問われる.
●Shirodkar法であれば頸管の損傷に留意し6時方向への縫合糸の貫通を適切に行うこと.McDonald法であれば運針の深さに注意が必要である.
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