臨床経験
高カルシウム血症を伴った卵巣明細胞癌の3症例の臨床的検討
朝野 晃
1
,
丹野 治郎
1
,
明城 光三
1
,
和田 裕一
1
,
鈴木 博義
2
1国立仙台病院産婦人科
2国立仙台病院臨床検査科病理
pp.92-95
発行日 2002年1月10日
Published Date 2002/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904530
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術前検査で高カルシウム血症を認めた卵巣明細胞癌の3症例の臨床的検討を行った.症例は55,54,60歳で,臨床進行期はそれぞれlc,lllc,lllc期であった.2例は術前に血中PTHrP(parathyroid hormone-related protein)を測定し,高値を認めた.1例は高カルシウム血症による精神症状が初発症状であった.3症例全例に手術療法・術後化学療法を行ったがともに予後不良で,初診後12か月以内に死亡した.
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