特集 角膜屈折矯正手術を手がける前に
術後の評価および合併症
合屋 慶太
1
1こやのせ眼科
pp.1218-1226
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907817
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はじめに
まずはじめに,エキシマレーザーによる屈折矯正手術,PRK (photorefractive keratectomy),LASIK(laser in situ keratomileusis)を新たにはじめる前に知っておくべきことを述べる。
視力については,大体どこの施設でも90%前後の症例で術後に目標とした視力が得られている。術後の屈折状態は,PRK, LASIKともに程度の差はあるものの,術直後1か月ぐらい過矯正の状態が続き,その後,術後3か月くらいまでにほぼ安定し目標の屈折状態になる。さらにその中で,手術による切除量の大きな症例,つまり手術による矯正量が大きな症例ほど低矯正,過矯正,regres—sionなどの矯正誤差が生じやすい。
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