今月の臨床 性感染症—胎児から癌まで
性感染症の最新の治療法
1.クラミジア感染症
野口 昌良
1
1愛知医科大学産婦人科学教室
pp.62-63
発行日 2001年1月10日
Published Date 2001/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904232
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
クラミジア・トラコマティス感染症が女性の妊孕性を損うことは,今や疑う人がない事実である.
しかしながらこの感染症は致命的な疾患ではない.しかも初感染時から長く無症状のことが多い.したがって治療を受けるきっかけがつかみにくい.とりわけ開放的なセックスライフの渦中にある若年女性が産婦人科医を訪れることは多くが未経験であり,足は遠のきがちである.このことが感染の発見と治療の着手が遅れる大きな理由である.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.