今月の臨床 性感染症と母子感染─最新の診断と管理
性感染症
最新の診断と治療
2)クラミジア
野口 昌良
1
1名古屋公衆医学研究所
pp.42-46
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103240
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●クラミジア感染症はティーンエイジャーから20歳台を中心にして感染者が多い.しかも女性の感染者については,感染時にまったく自覚症状がないことで検出が遅れ,慢性化による腹腔内感染がのちに不妊症につながることがあるので,早期の診断と的確な診断が求められる.
●クラミジアと淋菌の混合感染が決して少なくないので,検査をする際には同時検出を心がけるべきである.
●性感染症の起炎菌は耐性菌を速やかに作るものもあり,感受性のある抗菌薬の選択が遅れないように治療のガイドラインなどを常に参考にして,新しい情報に沿った対応を心がけることが重要である.
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