連載 産婦人科クリニカルテクニック
ワンポイントレッスン—私のノウハウ
結紮縫合糸により生じる裂傷の防止法について—子宮筋層および卵巣縫合時のパッチ縫合の考案
佐藤 賢一郎
1
,
水内 英充
2
1新日鐵室蘭総合病院産婦人科
2みずうち産科婦人科
pp.1430
発行日 2000年12月10日
Published Date 2000/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904214
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子宮筋腫核出術,帝王切開術などの際の子宮筋層縫合や卵巣嚢腫核出術などにおける卵巣縫合時に,時に縫合糸による組織の裂傷,出血を経験することがある.垂直な針の刺入,糸の締め具合や針・縫合糸の選択に留意しても完全には防ぎ得ないものと思われる.われわれはこのような場合の対処法としてインターシードを細切,折り畳んで(以下,インターシードパッチと呼称),縫合糸の各刺入部に当て結紮する方法(以下,パッチ縫合と呼称)を考案した.
パッチ縫合の手順は以下の通りである.
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