連載 病院めぐり
土谷総合病院
小田 博宗
pp.1238
発行日 2000年10月10日
Published Date 2000/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904166
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土谷総合病院は,土谷剛治先生が「外科土谷病院」として昭和12年に広島市西新町に開設し院長に就任されたときから始まりましたが,昭和20年の原爆により被爆したため,市内大手町に昭和21年9月に再建されました.そして昭和41年5月に土谷太郎現名誉院長が「医療法人あかね会」を設立して理事長に就任,同年9月に市内加古町に土谷病院を移設(ここは現在,JMS販売広島営業所となっています)し,その後は昭和56年4月に特定医療法人の認可を得て,同年11月にひろしま平和記念公園前の現在地に病院を再度移設しています.産婦人科の診療はちょうどそのときから始まり,その後は患者さんのニーズに応えるべく診療科が逐次拡充されて,昭和63年に総合病院の形態となり現在に至っています.当院の現在の常勤医師数は54人,全職員数は550人,許可病床数は394床で,広島市内の私的病院としては最大規模を誇っています.しかも地域住民に受け入れられるべく,救急告示病院となって患者サービスに努めているのはもちろんですが,地域医療に参画して臨床研修指定病院となり,研修医の募集,教育,指導の他に,看護婦・助産婦教育の実習病院にもなっています.
病院設備の面から述べてみますと,手術室は6室,うち1室は臓器移植を考えたバイオクリーンルームです.
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