特集 病院総合医を活かす
総合病院で活躍する病院総合医
石田 岳史
1
1社会医療法人さいたま市民医療センター
pp.595-599
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211242
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●近年,患者や病院経営者は病院総合医の必要性を理解しつつあるが,いざ総合病院で総合診療を実践するとなると,既存の臓器別専門医との役割分担や院内ダブルスタンダードなどが障壁となり,二の足を踏むことがある.そこで,筆者らは病院総合医が輝ける救急総合診療科を創設し,内科診療部の中核に据えた.
●平常時はERと総合内科を担当するが,災害時には危機管理の中枢で活躍し,そして新型コロナウイルス感染症のようなパンデミック時には現場の陣頭指揮を執る.時代のニーズに合わせて,いち早く対応できる機動力こそが病院総合医の特徴といえよう.
●超高齢社会,ウィズコロナなど,社会情勢や価値観が激変する現在,フレキシブルに対応できる病院総合医は需要も高く,期待されている.
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