増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
4.一般不妊治療:手術療法
PCOSに対する腹腔鏡下卵巣多孔術の適応と実際
福原 理恵
1
,
福井 淳史
2
,
水沼 英樹
2
1つがる総合病院産婦人科
2弘前大学産婦人科
pp.170-173
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208701
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Point
◉挙児希望のあるクロミフェン抵抗性PCOSには,ゴナドトロピン療法もしくは腹腔鏡下卵巣多孔術(laparoscopic ovarian drilling : LOD)を行うことが推奨されている.
◉LOD後の排卵率は30〜90%,術後1年での累積妊娠率は50〜80%と良好で,自然排卵が得られなかった症例でも,術後クロミフェンやFSHに対する感受性が改善することが多い.
◉LODは多胎妊娠率が有意に低く,またOHSSも発生しづらいこと,効果は単一周期にとどまらないことなど多くのメリットを有する.
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