今月の臨床 避妊法—問題点とその対策
避妊法の問題点と対策
3.バリア法の問題点と対策
北村 邦夫
1
1(社)日本家族計画協会クリニック
pp.920-925
発行日 2000年7月10日
Published Date 2000/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904087
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はじめに
わが国で使用されている避妊法の中では,男性用コンドーム,女性用コンドーム,殺精子剤,ペッサリーなどがバリア法(遮断法)に分類されている.
しかし,殺精子剤のうちゼリータイプについては既にわが国での発売は中止されている.需要不足から製造を断念せざるを得なかったというのが発売中止に至った理由だとうかがっている.ペッサリーも1995年以降入手困難な状態が続いていたが,1998年7月から販売を再開した.従来からペッサリーと殺精子剤ゼリーとの併用が推奨されていたことを考えると,現状ではペッサリーの避妊効果に幾ばくかの不安を残すことになった.
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