臨床経験
膀胱子宮靱帯前層と後層はペアをなすものか—Latzkoと岡林術式の相違
矢吹 朗彦
1
,
朝本 明弘
1
,
干場 勉
1
,
平吹 信弥
1
,
八木原 亮
1
,
西川 有紀子
1
1石川県立中央病院産婦人科
pp.727-732
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904046
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膀胱子宮靱帯を機能的,構造的に再検討した.膀胱子宮靱帯前層は,膀胱筋膜,子宮頸部筋膜に連続し,筋性筋膜の硬さを持つ真の支持帯である.それに対し,膀胱子宮靱帯後層は基靱帯に連続し,血管,神経の走行路としての機能を持つareolar tissueである.膀胱子宮靱帯前層と後層の間には手術的に「腔」をつくることができる.Latzko手術と岡林術式の相違は,この「腔」への意識の有無にあると考える.
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