整形外科philosophy
臨床研究に思う―Pauwelsから岡林 篤まで
七川 歓次
1,2
1滋賀医大
2行岡病院
pp.791-794
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902739
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臨床的研究では実を結ぶまでにかなり時間がかかるので,長く興味をもち続けることが必要である.教典を翻訳したり,分類したりするだけで一生を費やし,続きを次の世代に委ねるというような仕事をしている集団があるらしいが,そこまでいかなくとも,何年,何十年と歳月をかけないと臨床的な仕事は本当のことがわからないことが多い.しかし,教典を訳すというように同じことを長年やってさえおればうまくいくというものではなく,さらに二つのことが要求される.一つはデータを整理し,まとめた時にイマジネーションが働くこと,そして二つ目には仮説ができればそれを実証するために再び時間をかけて追求する根気とエネルギーをもっていることである.
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