今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ
思春期
6.摂食障害
目崎 登
1
,
田副 真美
2
1筑波大学体育科学系
2慶應義塾大学附属病院耳鼻咽喉科
pp.372-378
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903982
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摂食障害とは,主として精神医学的な原因によって起こる食物の摂取行動の異常であり,神経性食欲不振症と神経性過食症を一括した概念である.神経性過食症は神経性大食症,多食症と同義語であり,過食をしてもやせ願望があり,吐いたり(自己誘発嘔吐),下剤を乱用したりする.すなわち,いずれも著明な体重減少を呈することが多く,また月経異常などの問題点を有している.
さらに,婦人科的には,明らかな摂食障害は伴わないものの,ダイエットなどによる体重減少による月経異常として,体重減少性無月経も注目されている.
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