今月の臨床 新生児外科の最前線—産科医としての必須知識
新生児外科の麻酔と術前・術後管理の要点
太城 力良
1
,
柳本 富士雄
1
1兵庫医科大学麻酔科
pp.232-234
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903952
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新生児外科疾患の種類
超音波診断技術の進歩により,多くの疾患が出生前に診断可能となった.一般に,出生前に診断される疾患は出生後に診断される同じ疾患より重症である.とくに,羊水異常,胎児水腫を伴うものは重症度が高く,在胎中からの治療が必要となる.新生児外科疾患(表1)を出生前診断した場合は,①出生前の胎児管理,②出生児の蘇生の必要性,③搬送中の感染・低体温などを考慮し,専門施設への母体搬送と予定分娩が望ましい.
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