原著
Add-back療法における結合型エストロゲン投与量調節の試み
星本 和倫
1
,
大藏 健義
1
1獨協医科大学越谷病院産婦人科
pp.97-101
発行日 2000年1月10日
Published Date 2000/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903907
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最近では子宮筋腫や子宮内膜症に対し,Gn-RHagonist(Gn-RHa)による内科的治療法が注目を浴びている.しかし,血中エストラジオール(E2)値の低下がもたらすいくつかの副作用が問題となる.これらの副作用に対し,エストロゲン補充療法の併用(add-back療法)が試みられている.一般的には結合型エストロゲン(CEE錠:プレマリン錠)0.625mgの連日経口投与法あるいは隔日経口投与法などがある.しかし,連日投与法では血中E2値が高くなり過ぎるし,隔日投与法ではCEE錠の体内薬物動態から考えて血中E2値の変動が大きすぎる.そこで今回われわれは,CEE錠(0.625mg)を粉砕して0.1,0.2,0.3,0.4,0.5mgのCEE細粒をそれぞれ作製し,これを用いてadd-back療法を試み,有効な成績を収めたので報告する.
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