薬の臨床
婦人科的出血に対する結合型エストロゲン製剤であるPremarin錠の応用
舘野 政也
1,2
,
金城 国弘
1,2
,
丸山 裕史
1,2
Masaya Tateno
1,2
1金沢大学医学部産科婦人科学教室
2富山県立中央病院産科婦人科
pp.537-540
発行日 1968年6月10日
Published Date 1968/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203902
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はじめに
婦人科的各種出血に対して,従来からそれぞれの原因によつてホルモン剤や各種の止血剤が用いられてきている。最近,止血剤として抗プラスミン剤の台頭が著しく,それによつてかなり良好な成績を上げている報告もみられるが,今回われわれはPremarinがplasminogenからplasminへの変化の過程でactivatorとなる物質に作用し,これを減少させるという報告を知つたので,結合型Estrogen剤であるPremarin錠を不正性器出血,子宮筋腫術後の断端出血および癌出血に使用する機会を得たので,少数例であるが中間的報告としてその成績について以下述べてみたいと思う。
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