薬の臨床
機能性出血に対する結合型エストロゲン製剤およびトラネキサム酸の使用経験
山本 浩
1
,
林 茂
1
,
中村 英世
1
Hiroshi Yamamoto
1
1川崎市立川崎病院産婦人科
pp.159-161
発行日 1976年2月10日
Published Date 1976/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205374
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不正出血を主訴として婦人科外来を受診する患者の数はかなり多く,いわゆる「機能性出血」の診断名のもとに各種治療法が試みられているが,その効果は症例により,必ずしも一定ではない。
機能性出血の定義もいまだ不明確であり,その病態生理にも不明な点が多いが,病因論的にはホルモン動態に密接に関連していると同時に,出血そのものは血管破綻によるという点から,その治療には従来よりホルモン製剤の他に各種止血剤が使用されており,かつその両者の併用療法も行なわれている。
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