今月の臨床 不正性器出血—原因と対応
ホルモン異常
1.思春期の出血
黒島 淳子
1
,
熊谷 万紀子
1
1東京女子医科大学第二病院産婦人科
pp.1352-1354
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903818
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
思春期の出血はしばしば長期間持続し,量は少量の場合から凝血が混じるなどさまざまである.強度の貧血症となってから来院してくる場合が多い.また,その年齢も初経後まもなくの12歳ころから16〜18歳ころまでと幅が広い.内分泌上はエストロゲンのみの長期の分泌であり,いわゆる排卵のない無排卵周期であることが大多数である1,2).
したがって,その基礎となっているホルモンの状態と,それを止血・修復するためにはどのようにしたらよいかということであり,難しいところである.当大学の思春期外来における出血例について考察をする.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.