Modern Therapy リプロダクション・エイジ--その発来と晩期をめぐって
具体的治療のポイント
思春期・更年期の機能性出血
鈴木 秋悦
1
Shuetsu Suzuki
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.618-620
発行日 1980年8月10日
Published Date 1980/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206295
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思春期と更年期の両期に共通する特徴は,両期がchild bearing agesといわれる性成熟期を頂点とした抛物線の両端という時間的相関によって形成されていることはもちろんであるが,具体的には,中枢—卵巣系によって代表される婦人の内分泌学的背景が,両期において,非常に類似していることが原因となっている。
したがって,種々の器質的婦人科疾患の発生頻度について,両期で若干異なることは当然としても,機能的な障害については,病因論的にも多くの共通点が見出される。とくに,この中でも異常性器出血については,いわゆるdysfunctional ute—rine bleedingのカテゴリーに入る病態に類似性が顕著である。
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