今月の臨床 婦人科がんの化学療法—われわれはこうしいる
卵巣癌のSecond Line Chemotherapy
喜多 恒和
1
,
菊池 義公
1
,
工藤 一弥
1
,
永田 一郎
1
1防衛医科大学校産婦人科
pp.734-739
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902977
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最近,卵巣癌に対する化学療法として,再発・再燃患者に直接携わっている臨床医の立場から,second line chemotherapyの確立が要求され,さまざまな治療法が報告されるようになった.firstline chemotherapyとしてのCAP療法やCP療法の奏効度と比べて,second line chemotherapyのそれはけっして芳しいものとは言い難いが,プラチナ製剤に抵抗を示す症例の奏効度としては致し方ない結果と考えざるを得ない.プラチナ製剤に代わる抗癌剤が開発されないかぎり新規あるいは既存抗癌剤とプラチナ製剤との併用によるそれぞれの効果増強を期待した治療法を確立することが現状において可能かつ選択すべき対策と考えられる.
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