今月の臨床 卵管性不妊症への対応
原因
4.子宮外妊娠の保存的治療—メリットとデメリット
近藤 芳仁
1
,
石川 雅彦
1
,
植村 次雄
1
1横浜市立大学医学部産婦人科
pp.796-799
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903304
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近年,高感度妊娠反応試薬および経腟超音波断層法の普及により子宮外妊娠の早期発見が可能になった.一方,腹腔鏡の発達に伴い,子宮外妊娠においても腹腔鏡下の診断や治療がなされるようになり,それに伴い妊孕性を保つために卵管の摘出を行うことなく卵管を温存する治療法が普及しつつある.しかし,卵管を温存した場合,術後卵管閉塞,反復子宮外妊娠,存続外妊症(persistentectopic pregnancy)などの問題点もクローズアップされるようになった.ここでは代表的な卵管保存療法の適応,手技を概説し,外科的保存療法を中心にそれらの問題点について述べる.
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