今月の臨床 卵管性不妊症への対応
原因
5.人工妊娠中絶—卵管性不妊症との関係
岡部 泰樹
1
,
梶 博之
1
,
幡 洋
1
1札幌東豊病院産婦人科
pp.800-801
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903305
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近年,人工妊娠中絶は全年齢では徐々に減少してきている1)が,当院で1996(平成8)年11月から1997(平成9)年10月までの1年間で分娩した1,927例でみると,25.1%(484例)と高率に人工妊娠中絶の既往を持っていた.しかも,将来母親となる25歳未満の若年層の人工妊娠中絶総数は,全国的には横ばいからやや増加している1).
人工妊娠中絶の次回妊娠に対する影響については,子宮因子すなわちAsherman症候群を起こし着床障害を起こす2)ことは知られているが,卵管への影響を調べた研究はほとんどない.
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