Japanese
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連載 産婦人科キーワード・6
コロニー刺激因子
colony stimulating factor (CSF)
鎌田 正晴
1
,
古本 博孝
1
,
青野 敏博
1
1徳島大学
pp.358-359
発行日 1998年3月10日
Published Date 1998/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903217
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語源
軟寒天などの培地で骨髄細胞を一つずつ固定して培養すると,分裂増殖した細胞は,肉眼的に観察できる細胞集塊(コロニー)を形成する.“col—ony”とは,「植民都市」を意味するギリシア語である.そのコロニーを作るもとの未熟な造血前駆細胞をコロニー形成単位(colony forming unit:CFU)あるいは細胞(CFC)といい,CFUに作用してコロニーを作らせる物質がコロニー刺激因子(colony stimulating factor:CSF)である.例えば顆粒球(granulocyte)のコロニーは,CFU—granulocyte(CFU-G)にG-CSFが作用して形成される.その他,CFU-M(マクロファージ,macrophage)を刺激するM-CSF,CFU-GMに作用するGM-CSFがある.“granulum”は,「砕く」という原義から「小さな粒」を意味し,“macro”および“phag”は,それぞれ「大きい」,「食べる」を意味するギリシア語である.
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