検査ファイル
用語●コロニー刺激因子(CSF)
岡部 哲郎
1
1東京大学医学部第三内科
pp.566-567
発行日 1991年6月1日
Published Date 1991/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900637
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[1]概念
赤血球,白血球,血小板などの血球系細胞は,多能性造血幹細胞(pluripotent stem cell)と呼ばれる共通の細胞から増殖・分化を経て生ずる.この増殖・分化の過程はin vitroにおいてシャーレ内で再現できる.骨髄の細胞を寒天培地などの半固形培地で培養することにより,1個の幹細胞から種々の血球系細胞に増殖・分化する過程(細胞のコロニー形成)が観察できる.この過程には分化してくる細胞に対応して,特異的な因子の存在が必要とされ,血球系のうちでも顆粒球(granulocyte)白血球や単球(monocyte),マクロファージ(macrophage)のコロニー形成を刺激する因子がコロニー刺激因子(colony stimulating factor;CSF)と総称される1).
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