今月の臨床 先天異常をどう診るか
病児への対応をめぐって
1.出生前のインフォームドコンセント
神保 利春
1
1香川医科大学
pp.78-80
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903148
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周産期医療におけるインフォームドコンセントは,周産期医療が母児双方を対象とすること,ならびに母児に関する医学的な状況が急変しやすいという救急医学的性格をもつことなどから,日常診療においても,十分に行い得ないことが少なくはない.近年急速な発展を遂げつつある胎児医療においては,胎児診断,胎児治療のいずれについても,インフォームドコンセントの重要性がきわめて高いにもかかわらず,その実施にあたっては困難な問題が多く,担当医や妊婦・家族が戸惑う場合もけっして少なくはない.
病児への対応をめぐる出生前のインフォームドコンセントが抱えるいくつかの問題について考えてみたい.
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