今月の臨床 子宮筋腫—最新情報
病因・疫学
2.卵巣機能と子宮筋腫
竹下 俊行
1
,
荒木 勤
1
1日本医科大学産婦人科
pp.1252-1255
発行日 1997年12月10日
Published Date 1997/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903100
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子宮筋腫が生殖年齢に好発し,閉経とともにその増殖は停止し,むしろ縮小することは経験的によく知られており,筋腫の発生,発育が卵巣機能と強くかかわっていることは明らかである.GnRHアゴニストにより卵巣機能を一時的に低下せしめると,筋腫が縮小することはその証左である.子宮筋腫の発生要因に卵巣機能,すなわち性ステロイドが深く関与していることは紛れもない事実であろうが,その詳細なメカニズムとなるとなお不明の点が少なくない.本稿では子宮筋腫と卵巣機能について,研究の変遷と最近の知見を概説したい.
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