今月の臨床 婦人科における検査法—有用性と再評価
腫瘍
1.卵巣腫瘍の超音波診断とその限界
小田 高明
1
,
薬師寺 道明
2
1国立小倉病院産婦人科
2久留米大学医学部産婦人科
pp.936-938
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903025
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経腟超音波法は卵胞管理に必須の手段となり,正常卵巣の周期変化の観察を通じて操作手技が向上してきた.付属器腫瘤でも10cm未満であれば経腟法にて立体構築や病理診断の予測もある程度可能となってきており,診断精度はきわめて高いレベルに達している.ただ超音波はCTなどに比べて客観性や再現性に乏しく,正確な診断を導くためには,婦人科医は独自に経験を積む必要があろう.
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