原著
子宮頸癌検診におけるループ電気外科切除法(LEEP)による頸部円錐切除術の意義
市毛 敬子
1
,
伊藤 良彌
1
,
山村 彰彦
2
,
渡辺 明彦
3
,
田中 忠夫
3
1(財)東京都健康推進財団多摩がん検診センター婦人科
2(財)東京都健康推進財団多摩がん検診センター検査科
3東京慈恵会医科大学産婦人科
pp.331-335
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902882
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多摩がん検診センターで子宮頸部異形成や初期癌を疑いLEEP円錐切除術を施行した60例について検討した.全例が手術は15分以内に終了し術中の出血はごく少量だったが,術後,中等度の出血が8.3%に認められた.
術後診断は浸潤癌1,微小浸潤癌5,上皮内癌7,異形成42,頸管炎5で,術前診断と一致したのが36.7%,術後低評価40.0%,術後高評価23.3%であり,とくに頸管内病変や広範な病変で診断不一致が多かった.
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