今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか
トピックス
2.重症化を防ぐ体位の工夫
中井 祐一郎
1
,
今中 基晴
1
,
荻田 幸雄
1
1大阪市立大学医学部産婦人科
pp.301
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902870
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妊娠中毒症については、現在に至るまでその本質的病因が明らかにはされていない.筆者らは,本症がヒト以外の哺乳動物にはみられないという比較動物学的事実に注目し,二本足立位歩行による妊娠子宮の大血管圧迫が本質的病因であるとの仮説をたて,妊娠末期においても腹臥位臥床を可能とした穴開きマットレス(妊娠中毒症管理用マットレス:マミーマット)を開発,その有用性を報告してきた1-2).本稿では,このマットレスを用いた妊娠中毒症管理について概説する.
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