今月の臨床 不妊治療—ここが聞きたい
卵管,子宮
3.卵管鏡により卵管疎通性の改善は可能か?
末岡 浩
1
,
小林 俊文
1
,
吉村 泰典
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科
pp.1426-1427
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902735
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卵管不妊症は女性側不妊原因のなかで最も頻度が高いとされ,卵子を回収し,受精および胚成育の場でもある卵管の病態把握や治療は意義深い.しかし,顕微鏡下手術を含め,従来より卵管閉塞に対する治療成績は十分なものとはいえず,とくに間質部の閉塞は治療困難であることが多かった.そのため,体外受精の適応として急速な治療法の変化が生じた.しかし,より生理的な妊娠成立を希望する場合や体外受精の適応に対する再検討から,新たに開発された侵襲の少ないカテーテルによる治療が有効な治療法として位置づけられるようになった.
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