「精神医学」への手紙
Letter—続「疏通性か疎通性か」
柏瀬 宏隆
1
1防衛医科大学精神科
pp.899
発行日 1995年8月15日
Published Date 1995/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903941
- 有料閲覧
- 文献概要
拙論「疏通性か疎通性か」(本誌第37巻第2号)に対して,西丸四方,岡田靖雄という斯界のお二人の碩学よりご意見を賜ったことは(第37巻第5号),筆者としては誠に感謝にたえない。しかし,両氏とも筆者の意見とは異なっているので,僣越ながら両氏のご意見を論評させていただく。
まず西丸氏は,「私はめんどうだから疎通,疎外と皆,疎にしてしまっている。植字に困る方のことを考えて」と氏一流のユーモアをもって述べられている。筆者は逆に,教育の立場から,疏通性(Zuganglichkeit)と疎外や疎隔(Entfremdung)とを学会用語集に従い区別して,医学生や卒業生に伝えている。
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.