今月の臨床 産婦人科エコー診断—撮り方,読み方のこつとポイント
婦人科
6.卵巣腫瘍
秦 幸吉
1
,
秦 利之
1
,
北尾 學
1
1島根医科大学産婦人科
pp.430-435
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902481
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超音波診断法による卵巣腫瘍診断は興味ある領域の1つである.卵巣腫瘍の超音波診断は,方法論的には,マクロ病理学に基づくtissue charac—terization,つまり,超音波断層法より得られた腫瘍像から病理組織学的診断を推定するものである1,2).しかしながら,卵巣腫瘍の確定診断は,通常,開腹術による摘出標本の組織学的検討によるものであるため,卵巣腫瘍の超音波診断には限界がある.
本稿では,卵巣腫瘍の超音波診断に関して従来の超音波断層法に加えて,最近用いられているドプラ法にっいても解説する.
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