今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス
体外受精—私のコツ
3.梅ヶ丘産婦人科
辰巳 賢一
1
1梅ヶ丘産婦人科
pp.1169-1171
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902247
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当院は院長が当地で開業して35年になる18床の産科医院である.著者は1991年6月に当院に着任し,同時に不妊外来を開設,同年末より体外受精を開始した.その後,不妊外来は順調に発展し毎月15例前後の妊娠成功例がでるようになり,またその多くはそのまま当院で分娩するため分娩数も急増中である.1994年には,著者は当院の約300の分娩のほぼ全例に立ち会い,毎週延べ400〜500人の外来患者を診察しながら,その合間に年間80例の体外受精を,培養液の準備から採卵,受精確認,胚移植まで,エンブリオロジストを置かずに行ってきた.本稿では,「多忙な日常産科業務と体外受精をいかに両立させるか」,「体外受精を成績を落とすことなくいかに簡略化するか」という点から,私のコツを述べる.
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