今月の臨床 CTかMRIか—婦人科腫瘍読影のポイント
基礎
2.MRIの原理と特性
杉村 和朗
1
1島根医科大学放射線科
pp.18-23
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902007
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はじめに X線CTは長年馴染んだX線画像の延長線上にある.その濃度はX線画像と同様,骨は白く,空気は黒く描出されるため理解しやすい.一方,MRIは同じ物質でも,撮像方法によっては,まったく異なる濃度として描出される.これはX線CTと異なり,MRI信号を決定する因子が複数個あることに起因している.
本項では婦人科疾患のMRIを読影するにあたって,信号強度からどのような病変,組織を考えるべきかについて解説する.
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