連載 産科外来超音波診断・6
妊娠中期の超音波スクリーニング—ACOGのガイドラインを中心に
清水 卓
1
Shimizu Takashi
1
1清水産婦人科医院
pp.1407-1410
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901968
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前回は,RADIUS studyを中心に,超音波スクリーニングの有用性を検討した.米国では,あくまで,targeted screeningが基本となっているが,基礎的な超音波スクリーニングとして,何を観察するかに関して,アメリカ産婦人科学会(ACOG)は,①胎児の数,②胎位,③胎児の生存の有無,④胎盤の位置,⑤羊水量,⑥妊娠週数の評価⑦母体の骨盤内腫瘤の有無,⑧胎児構造の解剖学的検索の8つを挙げている1,2).
また,アメリカ超音波学会(AIUM)では,①胎児の生存の有無,数,胎位,②羊水量,③胎盤の位置と形態および内子宮口との関係,④妊娠週数の評価,⑤胎児発育の評価,⑥子宮および付属器部の構造,⑦胎児構造の解剖学的検索を,基本的な超音波検査のガイドラインとして挙げている3,4).
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