今月の臨床 難治性合併症を診る—産科
代謝系合併症
20.糖尿病性ケトアシドーシス
山崎 峰夫
1
1神戸大学医学部附属病院周産母子センター
pp.1364-1366
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901956
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糖尿病性ケトアシドーシス(diabetic keto—acidosis:DKA)は主としてインスリン依存性糖尿病(IDDM)の患者がなんらかの誘発刺激を受けて発症する.妊婦がDKAを発症した場合,その母児,とくに胎児の予後は周産期管理の発達した今なお不良であるが,近年では適切な管理により良好な転帰をとったとの報告例も多くみられるようになっている.しかし,周産期領域の緊急症として,DKAはきわめて重大な疾患であることには変わりない.
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