今月の臨床 難治性合併症を診る—婦人科
術後の難治性合併症
19.イレウス
岡山 哲也
1
1高知市立市民病院産婦人科
pp.1240-1241
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901920
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イレウスとは,種々の原因によって腸管内容の運行が途絶されることにより生ずる重篤な病態を言い,臨床的には腹痛,嘔吐,ガスおよび大便の排泄停止,腹部膨満などの腹部症状と,重篤なる全身症状を呈し早期に適切な治療を施さなければならない疾患である.この中,いわゆる術後イレウスは何らかの開腹術後に発生したイレウスを総称するが,そのほとんどでは開腹術後の癒着による癒着性イレウスであり,術後合併症の重要な位置を占めている.術後イレウスの大部分を占める癒着性イレウスを中心に,その診断と治療について述べる.
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