今月の臨床 不妊症はどこまで治せるか
ARTの実際
9.ARTと精子の評価
大橋 一友
1
1大阪大学医学部産婦人科
pp.154-155
発行日 1994年2月10日
Published Date 1994/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901605
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ARTの急速な進歩によりこれまで治療の難しかった不妊症の治療が可能になった.しかし,男性不妊に対する治療効果はいまだ十分とは言えず,不妊治療の今後の課題となっている.ARTの際に精子の評価を的確に行うことは有効なARTの方法の選択や,ARTの治療限界を知る上で重要なことである.現在までにARTとの関連を報告されている精子機能検査法を表に示した.本章では体外受精を中心としたARTに対してこれらの検査法が果たす役割についてまとめた.
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