産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン
小児用ケリー鉗子(HAMA・ケリー鉗子・HPS−3076 No.3弱彎)を用いた広汎性子宮全摘出術時の尿管剥離
工藤 隆一
1
1札幌医科大学
pp.85
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901590
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広汎性子宮全摘出術を安全にかつ出血量を少なく実施するための手術操作にはいくつかのポイントがある.その中で膀胱子宮靱帯を貫通する尿管の剥離をどのようにスムーズに行うかも重要である.この尿管の剥離のポイントは出血を可及的少なくそして尿管損傷を引き起こさないように実施することにある.このような目的のため,剥離において種々の器具が使われていると考える.
筆者は尿管トンネル形成と膀胱子宮靱帯,特に前層処理に使用しやすいと考えていわゆる“小児用ケリー鉗子”を用いて来た.
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