報告
アルファ・ケリーによる新生児沐浴の経験
山下 徹
1
,
早川 澄夫
1
,
松野 みつ
1
,
佐藤 信子
1
,
松沢 淳子
1
,
斎藤 八重子
1
1山形県立中央病院産婦人科
pp.55-56
発行日 1965年8月1日
Published Date 1965/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203031
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はじめに
新生児,乳児に対する沐浴の必要性については議論のある所であるが,胎脂の除去,糞尿による臀部の汚染等に対する沐浴またはこれに準ずる清拭法は,全身状態の観察および体重測定等の目的をも加味して,生後数日間の新生児を管理する産科病棟では毎日行なわれているのが現状であろう.
これまで行なわれている沐浴法は,石鹸を用いての沐浴あるいはオイルバス法であるが,人手,所要時間などの管理上の問題や,新生児に対する負荷,母親への心理的影響等の問題で得失を有している.さらに新生児病棟使用のオムツカバーは,管理上ビニール引等の防水加工をしたものを用いることが多いため,オムツカブレの発生が多く,沐浴法の改善は新生児病棟での問題点であった.
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