今月の臨床 新しい薬物療法をさぐる
話題の薬剤
25.ゾビラツクス
須藤 寛人
1
1綜合病院長岡赤十字病院産婦人科
pp.79-80
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901587
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単純ヘルペスウイルス感染症に抗ウイルス化学療法剤であるアシクロビル(ゾビラックス®,以下ACVと略)が有効であることが立証されるようになった.ACVはグアノシン類似体で,ヘルペスウイルスのチミジンキナーゼにより活性型となる.デオキシグアノシンに代わってウイルスDNAに取り込まれ,その合成が阻害される.正常細胞内ではACVはリン酸化を受けず,細胞毒性は低い.
最近,点滴静注用ACVに加え,経口剤(200mg錠と400mg錠)が市販されるようになり,幅広い治療法の選択が行えるようになった.
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