今月の臨床 不妊の原因を探る
無排卵・無月経
12.排卵障害の重症度の判定と治療方針
千石 一雄
1
Kazuo Sengoku
1
1旭川医科大学産婦人科
pp.1184-1185
発行日 1993年10月10日
Published Date 1993/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901472
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排卵障害が不妊原因の主要因の一つであることは周知のところである。排卵は視床下部—下垂体—卵巣系を軸とし,他の内分泌系,neurotransmit—ter,成長因子などが複雑に関連しながら制御されており,いずれかの障害においても排卵は障害を受ける1)。したがって,排卵障害の診断治療に関しては障害部位を的確に診断し病態の正確な把握に努め,それに基づいた治療の選択が原則である。本稿では排卵障害部位の診断手順,重症度の判定とそれに対応した治療法に関し概説する。
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