今月の臨床 産婦管理—on callに応える
分娩室
20.吸引遂娩術
花田 征治
1
Seiji Hanada
1
1名古屋市立大学病院分娩部
pp.975-977
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901409
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吸引遂娩術は,分娩の進行中に母体あるいは胎児に危険な状態が発生した場合,もしくは発生の恐れがあると判断されたときに,分娩第2期の短縮を目的として実施される急速遂娩術の一つとして,わが国では広く臨床応用されているようである。比較的手技の簡便な遂娩術ではあるが,実施に臨んでは適応と要約を遵守すべきことは言うまでもない。そして,吸引遂娩術の実施理由,母児に起こりうる不利益についてもわかりやすく産婦に説明し,可能な限り配偶者の承諾も得たうえで手術を実施するように心がけるべきである。
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