今月の臨床 産婦管理—on callに応える
陣痛室
9.人工破膜のタイミング
本郷 基弘
1
Motohiro Hongo
1
1岡山赤十字病院産婦人科
pp.940-941
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901398
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胎胞が子宮口開大のために果たすという楔作用の役割はすでに否定され,前早期破水が分娩進行に支障とならないことも実証されている。さらに,人工破膜法は陣痛誘発法あるいは陣痛強化法として,わが国でも日常の産科臨床において広く支持を得られている。
分娩第1期の終り頃か分娩第2期にはいって,胎胞を破り前羊水を流出させる人工破膜法によって,わずかに陣痛が微弱になったり異常陣痛になるとの報告もあるが,概して陣痛は強化されるとの考えが支配的である1)。
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