今月の臨床 ホルモン補充療法;HRT
HRTのプロトコール
14.周期的エストロゲン・プロゲスチン
水沼 英樹
1
Hideki Mizunuma
1
1群馬学医学部産科婦人科
pp.842-843
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901371
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従来,ホルモン補充療法(HRT)と言えば卵巣の機能不全を合併した若年婦人の二次性徴促進や維持を目的として行われてきた。しかし中高年婦人におけるHRTは閉経後婦人に外因性にエストロゲン(E)を補充し,そのquality of life(QOL)を改善,ないしは維持することを目的としている。両者は同じEやプロゲステロンを用いると言う点では同質と言えるが,前者がホルモンの刺激効果を利用した治療的投与であるのに対し後者は予防的投与であり,ホルモンの抑制作用を期待している点で異なる。したがって両者は薬剤の投与量,方法,および管理力法の点で大きく異なっている。ここでは中高年女性におけるHRTについて概説する。
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