今月の臨床 子宮内膜症の薬物療法─薬物特性の理解と個別化治療
内分泌療法薬の有用性と問題点
2.プロゲスチン,ダナゾール
岸 裕司
1
,
峯岸 敬
1
1群馬大学医学部附属病院産科婦人科
pp.841-846
発行日 2012年9月10日
Published Date 2012/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103143
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●子宮内膜症治療に使用されるプロゲスチンのうち,代表的なものはジエノゲストである.
●ジエノゲストは,プロゲステロン受容体選択性が高く,活性も高く,GnRHアナログに比肩する高い有効性をもつ.
●ジエノゲストの最大の副作用は,ほぼ必発の不正出血であり,この軽減のため,投与法の工夫が行われている.
●ダナゾールは子宮内膜症治療に有効な薬剤であるが,その副作用や,新たな薬剤の登場により,臨床での使用頻度は減少している.
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